こんにちは、\イッカクです/
和多志とAIのコラボSF小説を以下に置きます。
登場人物
・サトコ
幼少期に虐待を受けた過去を持つ少女。
宮城先生の教えを受け、
氣の本質に目覚めつつある。
・ヒサシ
30代半ばの男性。
一見普通の一般人だが、
実は「ある役割」を持つ人物。
宮城先生を通じてサトコと出会う。
・宮城先生
定年間近の教師であり、合氣道の達人。
サトコに「人とは何か」を教える存在。
第3章:氣の通じる瞬間
1. 技が決まらないサトコ
サトコは合氣道の道場で、ヒサシと向かい合っていた。
宮城先生の指導のもと、基本技の稽古をしている。
「ほら、もっと自然に。力で投げようとするなよ。」
ヒサシの声が響く。
サトコは何度も技をかけようとするが、
ヒサシはまるで岩のように動かない。
全身の力を抜くように意識しても、どうしても相手を
「投げよう」という意識が抜けない。
「くそっ……!」
サトコは焦りを隠せなかった。
2. ヒサシの語る「氣の通じ」
「サトコ、お前はまだ氣を使っていない。」
ヒサシは腕を組み、落ち着いた口調で言った。
「氣?」
「そうだ。合氣道は基本、柔術じゃない。
相手を倒すための技じゃないんだ。
大切なのは、相手と和合し、通じることだ。」
「通じる……?」
「人はみんな、自分の空間を持っている。
それは、ただの個人の領域じゃなくて、もっと深いもの
……たとえば守護霊とか、魂とか、そういう存在とも
繋がっている空間なんだ。」
サトコは目を見開いた。
「技を決めようとするとき、
お前が本当にやるべきなのは、
相手と戦うことじゃない。
お前自身の空間を守護霊と一体化させ、
その通じを、相手の守護霊に届けるんだ。」
「……守護霊に?」
サトコは、これまで考えたこともない視点に戸惑った。
3. 技が決まる瞬間
「試してみろよ。」
ヒサシが構える。
サトコは深く息を吸い込み、目を閉じた。
宮城先生の言葉を思い出す。
——自分の中にある力を感じろ。
自分と世界が繋がっていることを忘れるな。
サトコは目を開き、もう一度ヒサシに向かって技をかける。
しかし今度は、投げようという意識がない。
ただ、ヒサシの存在を感じ、氣の流れを意識した。
すると—— ヒサシの体がふわりと浮いたかのように、軽く崩れ落ちた。
「なっ……!」
驚いたのはヒサシの方だった。
彼はサトコの手を見つめ、静かに言った。
「……お前、やっぱり特別だな。」
4. ヒサシの確信
ヒサシは立ち上がり、サトコを見つめた。
「お前は、俺よりも先に進んでる。氣の流れを掴むのが、異常に早い……。
普通の人間じゃ、こんな風にはできない。」
サトコは、自分の手を見た。
今まで感じたことのない感覚が残っていた。
「でも……どうして?」
「それが、お前の使命だからだ。」
ヒサシの言葉は確信に満ちていた。
サトコはまだ自分の運命を理解していなかったが、
確かに何かが目覚め始めていた。
そして、ヒサシは心の中で思う。
——サトコ、お前はきっと、世界を変える存在になる。
■編集後記 コチラを参考にいたしました。